アプライドフィジオロジー(AP)はアメリカ、ツーソン在住のリチャード・アットが発展させたキネシオロジー理論の一派であり、神経生理学と”エネルギー”生理学が総合した教育システムです。APは補完代替療法としてこの最先端の分野で最新技術を結集したワークです。エネルギーキネシオロジストとしてのキャリアを積み重ねていきたいという方にお勧めのワークです。
リチャード・アットのキネシオロジストとしての軌跡は自身の死も覚悟した大病の経験から始まりました。リチャードが28歳の時、彼はTIA(一過性脳虚血発作)を患い、加えて自己免疫疾患の一つであるベーチェット病を発病しました。そのためリチャードはベーチェット病による関節炎や合併症に苦しんでいました。彼の健康状態は日に日に悪化し、医者にはもう2週間ほどしか生きれないだろうと匙を投げられたそうです。
彼はその大病をどうにかして治療したいと思い、ジョージグットハートDCが創始したアプライドキネシオロジーの“Dirty Dozen”と呼ばれる共同研究者の1人のシェルダン・ディールの治療を1978年から受け始めました。(※タッチフォーヘルスのジョンシーDC、ハンドモードを作ったクリニカルキネシオロジーの アラン・ビーダルそしてキネシオロジストとしてのバイブル?アプライドキネシオロジーシノプシスの著者デービッド・ウォルサーも“Dirty Dozen”の1人です。)
長い旅路ではありましたが、シェルダン・ディールのアプライドキネシオロジーの治療を通じてリチャードは日増しに自分を悩ませていた痛みや麻痺が緩和していくのを感じていました。結果、シェルダン・ディールの治療が功を奏して彼にはふたたび生きていく元気が戻ってきました。その後リチャードには自分の治療を通じて沢山の理解したい問題が浮かび始め、ICAK(international College of Applied Kinesiology)のマニュアルを読む事にしました。そうするとそのマニュアルには全ての答えがあり、どうしてシェルダン・ディールの治療がどうしてこのような結果や効果を生み出すのか理解するに至ったのです。この新しい科学こそがアプライドキネシオロジーー(AK)です。リチャードにとってAKによってどんどん症状が改善される現実はまるで魔法のようであり、また8の字エネルギーや東洋医学の五行論そしてカイロプラクティックのアジャストメントがもたらす効果を目にして驚きと感動を覚えました。同時にリチャードはこの理解を通じて体のあらゆる個所に影響をもたらすストレスの存在の深さに気がつきました。
このように健康状態は驚異的に回復したけれども、100%完全とはいえず、リチャードはその不完全さを解消すべくAKのマッスルテストにある隙間を埋める事を決意しました。そのためにリチャードは栄養学、植物学、キネシオロジーそしてタッチフォーヘルス等を学び、10年半もの間Sheldon Dealドクターの助手を務めました。その後も自らの研究所でリチャードは解剖学、心理学、漢方そして鍼灸の研究をつづけました。それ以降彼はキネシオロジー界に革新をもたらすようなテクニックを作りだそうと模索しはじめました。そしていよいよ新しいシステムが生み出されたわけです。
リチャード・アットは元々エンジニアでした。シェルダン・ディールの治療を受けていくうちに身体の中で一体何が起こっていてどうしてそうなるのかという疑問を持つようになっていた彼ですが、その疑問を電気とハードウェア技師としての技術と経験、そしてAKやタッチフォーヘルスなどのキネシオロジーの知識やその周辺の学問を通じて今まで誰一人として想像できなかった方法で人間の体の中を走る神経電気回路を分析する事で理解を深めるようになりました。
これこそが【ホログラフィック・バランシング】です。
APは他のキネシオロジーと様々な違いや様式を持ちいりますが、なによりもの特徴は身体に『ホログラム理論』を応用させるこの『ホログラフィック・バランシング』と言っても過言ではないでしょう。リチャードが作り上げたこのコンセプトはホログラフィック画像そのものです。
簡単に言うと2本のレーザー光線が相互作用して三次元の画像を作り出すのがホログラフィック画像です。彼はこの理論は人間の体がホログラム(※)であり、故に画像が映し出されている事に気づきました。その結果2つの経絡が相互作用してストレスを引き起こしている様々な情報を提供し、また各要素(構造・生化学・感情など)が示す反射によってその画像を見つけていけるのだという結果に至ったのです。この『ホログラフィック・バランシング』はエンジニアであったリチャード・アットだからこそ生まれたキネシオロジーの賜物でしょう。
(※)ホログラムとは物体を3次元的に特殊なフィルムに映し出したものです。ホログラムの主な特徴はたとえそのホログラムのフィルムを何百と切り刻んでもそれぞれの破片にその物体の全画像が残っているという事です。しかしながら破片が小さくなればなるほどその物体の画像は不鮮明になりどんどん認識する事が難しくあります。そして逆にその破片を合体させていくとその物体の画像は鮮明になっていきます。この理論がAPの哲学そして基本方針となっています。アンバランスを引き起こしている何かに関係している履歴の残る破片を集めてきて鮮明な画像を作り上げストレスの原因を探っていきます。
このようにAPのエネルギーの流れのアンバランスは各部分の調整をはかって全体がうまくいくように整えられるシステムによって定義されます。マッスルテストを通じて体の中の『ホログラフィック画像』にアプローチする事、もしくは各筋肉は決まった主経絡と関連がある事がわかっていますから、そこから共に作用している副経絡を見つけて『ホログラフィック画像』にアプローチする事ができます。
【ホログラフィック・バランシング】以外にも特徴的なAP独自の修正法は他にもあります。これは本来の中医学の五行論を『七行論』に拡大したものです。五行の木・火・土・金・水に大気と天空が加えられています。この『七行論』は他のキネシオロジーには例をみない唯一の考察方法です。この考え方は以下の考えた方により構築されています。
まずこれは反射弓の理論をコンセプトとして、3つの可能性を明らかにするためにマッスルテストを使います。これはマッスルテストで止まっている筋肉は必ずしもバランスが取れているという証拠であるというわけではなくて、数量化できるストレスを隠している場合があるという事から成立しています。14段階ある各筋肉の可動域を観察する事でAPのマッスルテストは唯一無二となっており、その筋肉反射テストを通じてどのように経絡と影響し合っているかを見ていきます。実際のバランス調整には『ホログラフィック・バランシング』を適用させてより正確な方向性を見ていきます。きっと例えばタッチフォーヘルスの様な他のエネルギーキネシオロジーを習得されている方でもAPのマッスルテストを学ぶ事で今まで知らなかった強力で素晴らしい成果をもたらす情報を手にする事でしょう。
【セットアップ】の概念:全ての過程を順序立って積み重ねる(スタッキング)事で回路の修復のメカニズムが機能するようになり、すべての調和が図られるようになります。
リチャードはタッチフォーヘルスの神経リンパポイントや神経血管ポイントをベースとした体や心のバランス調整を促す多くの体系的な手順を開発しました。また他の特徴としてはオンサやフラワーエッセンスの振動や波動を用いて態度、思考や感覚にアプローチをしたり、足や手の反射区、系図学(家系)、色そして七行論の法則に沿った指圧のポイントや同様に七行論の法則に融合した8の字エネルギーも含まれています。なお今では沢山のワークやセラピーでオンサが使用されていますが、リチャード・アットが音の倍音を用いて『ホログラフィック・バランシング』に経絡オンサを用いたのが『オンサセラピー』の始まりです。
「手技療法」掲載記事より
◆七行理論 ・ ホログラフィック理論
アガペクエスト1では、AKやTFHから更に経絡理論を発展させた肉体そして非肉体を扱う「七行理論」「ホログラフィック理論」を扱ってクライアント全体を深く立体的にみていきます。
◆筋反射テストのメカニズム と 収縮と伸展を使うテスト法
キネシオロジーそしてAPの基本的な考え方を知り、正確な筋反射テストのために
筋反射テストのメカニズムと収縮・
◆ポーズロックのメカニズム
筋反射テストを通じて見つけたクライアントに関する様々な情報を
エネルギー的に積み上げていく「ポーズロック」のメカニズムを学びます。
ポーズロックを使うことで調整の効果を高めることができます。
◆フィンガーモード ・ ハンドモード
APのセッションには欠かせない、
◆パワーオブストレス
APでは筋反射テストの正確さを重視し、「パワーオブストレス」
指標筋のバランスを取り戻す手法を使います。
◆チューニングフォーク
AP創始者リチャード・
使い方を学びます。リチャードは、
調整法を多用し、
◆8の字
エーテル体にあるといわれる8の字エネルギーの調整法を学びます
経絡エネルギーと、
肉体と非肉体の調和を図ることができます。
◆七行指圧
七行には「七行穴」という肉体と非肉体をつなぐ窓(ツボ)
その窓に働きかけることにより「窓掃除」ができ、
高めることができます。
◆フットリフレクソロジー
足の反射区にAP流のホログラフィックな刺激を与えることによって肉体的、精神的な
毒素に働きかけます。
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